- 前田
- 進路に悩んでいたときに、高校の先生から「デザインの分野で女性が求められているよ」と教えてもらって、インテリアがすごく好きだったのでこのコースを選びました。
- 前田
- 先生の授業は面白いです。特に、絵を描くのが楽しい。たとえばロマネスクという時代を勉強しているときは、その時代の家具の絵を描いたり。
- ペリー
- インテリア空間のデザイン手法や歴史を学ぶときに、さまざまなインテリアの様子や家具などの絵を描くようにしています。言葉にプラスして、かたちのラインもなぞることで、よりしっかりと、楽しく身につくでしょう。
- 前田
- はい、みんな必死です。時間制限があるので寝る暇もない(笑)。
- 前田
- 基礎実習で紙だけで椅子を作ったり、設計図を描いたりしたのが面白かったですね。和菓子屋さんのインテリアをデザインして模型を作ったことも。
- ペリー
- 和菓子屋さんプロジェクトの目的は、デザインをする上でのさまざまな条件、たとえば、クライアントからの要望や空間の制限などをいかにクリアしつつ、インパクトのある空間に美しくまとめていくか、そのプロセスを学ぶこと。
こっちをクリアしたら、あっちがうまくいかず…と、ちょっとしたパズルみたいな感じだったかな。
- 前田
- たとえば喫茶コーナーは何席以上必要とかいう条件があって、それをすべて決まった空間に入れるのが難しかったですね。
でも、目に見えてかたちになっていくから楽しく作ることができました。今度の実習はどんなことをするんですか?
- ペリー
- インテリアを主としつつ、建築からインテリア・エレメントのデザインまで。この後、ギャラリーの設計がありますが、「ギャラリーって何?」を考えることから始めます。そして、コンセプトを探り、空間を計画・設計し、家具や照明、素材なども選んで決めていき、1/30のインテリア模型をつくります。また、インテリア・エレメントの一つ、ドアノブや照明器具などを実物大でつくります。例えばドアノブの場合、人の手にやさしく、なおかつきちんと機能しなければだめでしょう。つまり、そのメカニズムも考える必要がでてくる。空間全体にマッチするフォルムや色合いを考えるだけでなく、動きも検討するということですね。
- 前田
- わー、大変そう。でも模型作るのは大好きなので楽しみですね。
- ペリー
- 大変と言えば大変。でも、デザインにはただひとつの答えがあるというわけではないので、抽象的なイメージを具体的なかたちにしていくプロセスをしっかりと身につけてもらいたいんです。なかなか難しいけれど、だからこそやりがいもある。まずは楽しみながら、一緒に進めていきましょう。
- 前田
- はい。大好きなインテリアの仕事がしたいです。ただ、その前に留学したいと思っていて…。アンティークの家具が好きなのでヨーロッパとか行きたいです。
- ペリー
- いいですね。実現するようがんばって。アンティーク家具を出発点として、視界もどんどん広がっていくはず。一見関係ないように思える旅行、音楽をはじめ、さまざまなアート、スポーツなども、つながってくるのがインテリアデザインのおもしろいところです。インテリアデザインというのは、私たちの生活と密接に関わっているから。そういうことも含め、いろいろな空間やデザインをみて、感性を磨いてくださいね。
- 前田
- 今も一所懸命考えていて、これから勉強しながらさらに考えて、答えを見つけていくものです。
- ペリー
- 探り続けなければいけない、とても大事なこと。
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