前年度 前頁 次頁 次年度   × 平成8・1996年度総括1/4

北河内地域における生活環境と環境デザイン原理に関する研究
Research on Man−environment and its Environmenta1 Design Principle in Kitakawachi Region
研究員:山村悟 植松嘩子 谷口興紀 奥哲治 中川等 浜田ひとみ 星野

 今年度までの進捗状況を表−1に示す。
 長期研究の「長期」を、仮に、10年とすると、一般には、道半ばを過ぎたというイメージであるが、ここでは、それとは異なった捉え方をして見よう。すなわち、折り返したというイメージである。今までは、往路であったが、折り返し点に達し、次年度からは、還路とするのである。そのように感ずる(または、観ずる)根拠は、

などである。次年度以降は、それぞれの往路で見てきたものを深め、精細にし、また、総合化に向けて研究を進めるという方向である。そのことを具体的にサポートする手段として、

などを考えている。

 また、今まで、個々の分担研究は、比較的独立的に進められてきた(往路の立場)が、ホームページという参照手段を前提にすると、自分の分担研究テーマと他の研究テーマ・成果との関連を陽に設定する(還路の立場)ことが可能となり、そのことが、本研究の全体のまとまりを付けることを容易にすると考えられる。

 「総括する」とは、「リンクを張る」ことであると言っても、それは、ホームページ開設以前における「総括」思考行為とあまり変わらない。しかし、個々テーマの研究の中で他の研究テーマに「リンクを張る」ということは、「陽」には行われて来なかった。ホームページは、そのことを可能にするし、また、ホームページのハイパーテキストをコンピュータで処理することにより、数え上げることが出来る。これは、本研究のテーマの一つである「総合」ということに一つの測度を提供する。

 「リンクを張る」ことは、個々の研究者や研究テーマの世界に留まらないという積極的意義があり、個々の研究者や研究テーマをあらしめている「もと(根底)」にまで戻って考えることになり、研究の深さを増すことに寄与するであろう。

今年度購入した地図に、「発電水力調査書付図(約1/40万)」(逓信省 大正3年発行)があり、これによって、北河内地域ならびに周辺の分水界を押さえることが出来る。その一部をホームページ(URL:http://www.edd.osaka-sandai.ac.jp/~o-tanig/kkw.html)に掲載する。

分担研究テーマ
1)谷口興紀:北河内地域生活環境情報ネットワークノードに関する研究
2)星野暁:泉佐野市総合文化センターアート計画を土台とした環境オブジェ制作研究
3)竹嶋祥夫:大阪府下におけるデイサービスセンターの類型別動向と室構成
4)奥哲治:学校教育と地域環境のかかわりに関する基礎的研究と具体事例(北河内地域)の調査研究
5)山村悟:北河内地域各市における公共空間の視覚的アメニティに関する批判的研究(広場・公園・ニュータウンの造形物を中心として)
6)植松曄子:北河内地方におけクラフトと生活環境空間について
7)中川等:北河内地域における伝統的住環境と民家に関する研究
8)浜田ひとみ:北河内地域における路傍祠に関する調査研究
9)榊原和彦:北河内地域における環境デザイン手法の操作モデルに関する基礎的研究