2.矢倉緑地の概要

 西淀川区には、大阪市内で唯一コンクリート護岸がなく自然のなぎさが残っている地域がある。西島二丁目の通称「矢倉海岸」と呼ばれる約19.8haだ。ウォーターフロント開発による海岸線の埋立てが推進される中、1978年(昭和53)には工業専用地域に指定され、工場誘致案が浮上したこともあった。しかし、地元住民の大阪府や大阪市などへの地道な働きかけが功を奏して「矢倉海岸公園」構想がまとまり、公園化にむけてスタートを切った。

 平成12年9月1日に矢倉海岸一帯が緑地公園として整備され、矢倉緑地がオープンした。正式名称は、大阪市都市計画緑地第7号矢倉緑地で、面積は2.4haである。

 矢倉緑地は、大阪湾、淀川、そして神崎川に接しているという立地特性を生かして、自然石により海岸の景観を再現した荒磯自然護岸にし、潮溜まりで水に親しんだり、野鳥や植物など、四季の自然に触れ合うことができる、緑地として整備された。

 また、矢倉緑地と合わせて、周辺の淀川右岸も自然護岸として整備され、大野川緑陰道路とあわせて約5kmの散策路となっている。

             参考文献:大阪春秋 第九十号

                    西淀川区まちづくりレポート −緑と水にふれあうまち-

        ↑資料:西淀川区まちづくりレポート −緑と水にふれあうまち-