コース・カリキュラム

建築デザイン 学生×教員対談 山口 隆教授 × 中前 佑介さん 建築以外の分野からも建築の可能性を探ってほしい。

建築コースでは建築をどのように学んでいますか?

中前
たとえば、ライブラリーをつくるという実習がありました。普通に訳すと図書館ですけど、山口先生からは、「情報が集まる場所」だということを理解して、その上でどうつくるかを考えるようにと言われるんです。ただ設計するのではなく、考え方のプロセスを学びます。
山口
ライブラリーの本来の意味は、人間が集まり、情報が集まるところ…そういうダイナミズムを空間化していく。それが建築の本質なんですね。かたちあるものをつくるだけじゃなくて、ものができるための原理を考えてほしいんですよ。

山口研究室では「動く建築・ロボット建築」を研究されていますが、例えばどういうことでしょうか?

中前
ドバイの建物でね、羽状の屋根が動く模型を作ったり…。砂漠都市なので砂嵐のとき、風は通ってほしいけど、砂は入ってこないようにするメカニズムを考えるんです。世界のどこの大学もやっていない研究なんですよね?
山口
そう。センサー技術の進歩など、テクノロジーの発展によって建築は新しい可能性を示しつつある、今だからこその研究です。それから、建築を、生物など、ほかの分野からも考えるということをしています。そのひとつがクマムシの研究です。
中前
クマムシは乾燥すると「樽化」といって樽のように固まるんです。すると水分がなくても、極度に高い・低い気温でも死なないんですよ。そのように生物が変化して環境に順応することを建築にどう活かすか、を研究するんです。
山口
ほかにも、ミミズの研究、粘菌の研究など、生物のメカニズムを建築に応用する研究をしています。壁、屋根、床など、従来は固定化されていた建築のエレメントを生物的なアナロジーにより、可動するエレメントとして、動くメカニズムへと転換しようとするものです。

今、いちばん力を入れている課題は?

中前
海外の美術館のコンペです。最初はスケールが大き過ぎて何をやっているかわからなかったんですが、図面を描き、模型をつくって過程が進むとどんどん面白くなっていくんです。
山口
スケールが大きくなると扱う情報が増えるから把握できない。でも、それをどんどんやっていくと先が読めるようになるんだよ。社会に出てする仕事も同じです。
あと、海外から著名な建築家を招くプロジェクトなどでは、ポスターのデザイン、写真撮影、お金のマネジメントとすべて学生がやります。建築デザインはトータルなものだから。君たちはやることが多くて大変だと思うけど(笑)。
中前
正直、相当ハードです。でも、苦しいけど楽しい。大変な分、必死で頑張る。こうして研究室で鍛えられたことを生かして、将来は建築の世界で活躍したいです。
  • お二人にとって建築・環境デザインとは?

中前
周りのさまざまなことを読み取ってつくりあげていくもの。僕の夢です!
山口
モノが成立する状況をどう考えるか。多様なエレメントをいかに抽出できるか、が大切です。

各コースの内容

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